◆ウォータースポット  (雨ジミ 、 水輪紋)


赤城  「ウォータースポットは、雨ジミ、水輪紋(すいわもん)、イオンデポジットなどとも言います。

   酸性雨が降った後、水分は蒸発して、残った不純物が簿出来に残ったものや、水道水の洗車の後、水分を充分に拭き取らなかったために水道水の塩素その他がボディ上に残った円形や楕円状のシミのことを言います。

   ボディ上に輪の形に盛り上がったものや、凹んだものや、複合的になったものなど、いろんなタイプがあります」

 

光男  「ウォータースポットは、磨けばなくなるんですか?」

 

赤城  「軽いものは、丹念に磨けば落ちます。   

   また、良質のコーティングがしてある車は、コーティングが犠牲被膜(ぎせいひまく)となって、磨くと簡単に落ちるものもあります。

   でも、どれだけ時間をかけて磨いても、なかなか落ちないものもあります。ペーパー、いわゆる紙ヤスリで削ってから磨く人もいますが、私はペーパーは一切使用しません。大ケガする恐れがありますので。

   ウォータースポットが落としきれなかった場合は、そのむね、お客様に説明することにしています」

 

裕太  「雨が降ったら、ウォータースポットができるんですか?」

 

赤城  「状況によると思います。

   ウォータースポットになりやすい状況というと、たとえば、夏の夕立直後などでしょうか。

    大気に汚れた物質がたくさんある時に、その汚損物質を含んだ雨がザッーと降って、すぐカラッと晴れた時、ボディの上で汚損物質を含んだ雨の水分だけが蒸発して、汚損物質だけがボディ上に残って焼き付けられる・・・」

 

光男  「雨が降り続ける時は、ウォータースポットはできにくいですか?」

 

赤城  「夏の夕立の直後よりは、できにくいでしょうね。

   雨の降り始めは、汚損物質を含んだ雨が降りますが、その後降り続けた雨で、少しずつボディ上の汚損物質を洗い流すでしょうから」

 

光男  「なるほど」

 

赤城  「あと、洗車後によく水分を拭き取らないと、ウォータースポットというか、イオンデポジットというものができやすいです。

   以前、黒塗りのタクシーのコーティング作業をさせていただいてから、少したって、「雨ジミがいっぱいできたっ!」ってうるさく言われて、見に行ったことがあります。

    ウォータースポットの原因は雨ですから、車の上面、ボンネット、天井、トランクに目立つんですけど、そのタクシーは片方の横面に白い輪っかが目立つんですね。

    これは洗車の後の拭き残しだなと思って、状況をいろいろ聞いてみたら、運転手さんはそれ以上何も言わなくなりました。

   軽く磨いてあげて、落としてあげましたけれど。

   お駄賃に、ペットボトルのお茶1本だけいただきました」

 

裕太  「俺も、めったに洗わないけど、洗った後は走って水分飛ばしてるな~」

 

光男  「色がパールだからウォータースポットが目立たないんじゃない?」

 

赤城  「そうですね。 ホワイトパールなど色の薄い車はウォータースポットは見えにくいですね。

   でも、まわりが暗い中で、水銀灯の下で斜めに眺めると、ウォータースポットの輪っかは見えやすいですよ」

 

光男  「光によって、見え方が違うんですか?」

 

赤城  「ええ、まわりが暗い状況で水銀灯を当てると、深いキズとウォータースポットなどが見えやすくなります。

   太陽の光の下などでは、細かいキズや、磨きの後の「バフ目」が見えやすくなります」

 

裕太  「へえ~」

 

光男  「ウォータースポットを防止するためには、雨が降ったら、なるべく早く洗車することですね」

 

赤城  「そうですね。  特に夕立などの後では、できるだけ早く洗車して、水分をキッチリと拭き取ることですね。

   あと、究極のウォータースポット防止策があります。  何だと思います?」

 

光男  「 ??? 」

 

裕太  「 ??? 」

 

赤城  「屋根付き駐車場に保管して、雨の降る日や、降りそうな日は乗らないことですね」

 

裕太  「なあんだ~」

 

赤城  「実際に、車を何台かお持ちの方は、その日の気分で乗る車を決めておられるようですし、気に入ってる黒の車は雨の日には出さないそうですよ」

 

裕太  「へえぇ~~」

 

 

★次のページへ (新車のコーティング) 

 

☆カーケア小説「洗車広場」TOPに戻る

 

◆「洗車広場」TOPページヘ